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2023/10/25

「シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤード」が自然共生サイトとして正式認定されました

30by30ロゴ

皆さんは、「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」という世界目標をご存じですか?

30by30とは、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ※)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。これは、2022年12月に開催された国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において採択されました。
※「G7 2030年 自然協約」で合意された、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させるという目標

そしてこの度、2023年10月6日(金)、シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤードが、環境省による自然共生サイトに正式認定されました。「自然共生サイト」とは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域のことです。自然には、人の手がかけられているからこそ守られていく“二次的自然”と呼ばれる自然があり、その代表例が草原です。

「シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤード」では、かつての遊休荒廃地を垣根仕立・草生栽培の日本ワインのためのブドウ畑にすることで、ブドウ樹の下や樹間に広がる下草を定期的に刈ることにより、良質で広大な草原の役割を果たし、環境省のレッドデータブックに掲載されている絶滅危惧種を含む多様な生態系を育むことが調査で分かっています。今ではなんと、昆虫168種、植物289種も育まれています!

ワインを造ることで、自然を守ることもできる。そんな素敵な取り組みについてまとめた記事もありますので、ぜひご覧ください。
https://kirinto.kirin.co.jp/article/environment/20220622/(外部サイトに遷移します)

認定された自然共生サイトには森林などが多く見られますが、「シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤード」は、自然共生サイトとして正式認定された中では唯一、事業として農産物(ワイン用ブドウ)を生産する畑であり、事業を通じた「ネイチャー・ポジティブ」に繋がる事例として認められたものと考えています。

今後、認定された区域は、国際データベースであるOECMs(Other Effective area-based Conservation Measuresの略称)にも登録される予定です。

シャトー・メルシャンでは、「日本を世界の銘醸地に」というビジョンのもと、世界で通用するワインのため、椀子ヴィンヤードだけでなく、城の平ヴィンヤード、片丘ヴィンヤードなど、様々なブドウ畑で高品質なブドウを栽培できるよう、多様な生物を育みながら取り組んでいきます。

ぜひ、皆さんも、多様な生物が育まれている椀子ヴィンヤードにお越しください!

※環境省の自然共生サイト:https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/nintei/index.html(外部サイトに遷移します)

椀子ヴィンヤードの風景

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