秋も深まり、今年もいよいよ新酒の季節がやってきました。
シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーでは、11月3日(水)より、2021年収穫のブドウで造った、山梨県産の「日本の新酒」2アイテムの販売を開始いたします。
今年から勝沼ワイナリーの仕込み統括を務めるワインメーカーの丹澤史子より、2021年の山梨県産ブドウの生育及び新酒の特徴について、ご紹介させていただきます。
■2021年のヴィンテージ情報（山梨県）
暖かい冬のおかげで開花は昨年に比べ5日～6日ほど早くなりました。梅雨時期の雨は少なく、8月上旬までは好天に恵まれブドウは例年より早く成熟しました。8月中旬は降雨が多く、また9月前半が冷え込み、ブドウの生育は一時緩やかとなりましたが、その後天候が回復してブドウも成熟し、糖酸バランスの良いブドウが収穫できました。甲府地区のマスカット・ベーリーAや甲州は夏までの好天のおかげで例年より収穫が早くなりました。その他県内の生産地ではやや早い、もしくは例年通りの収穫となりました。
■シャトー・メルシャン 日本の新酒 山梨県産甲州 2021 2,000円（税込）
グレープフルーツやカボスなどの柑橘の香りや瑞々しい白桃などの香りが華やかに感じられ、口中では豊かな酸と甲州由来の厚みが感じられるワインです。
甲府市産の甲州ブドウを100％使用し、フレッシュな味わいを出すためにステンレスタンクで発酵・育成しました。爽やかな柑橘系の香りを有する「甲州きいろ香」タイプのキュヴェと、プレス機でブドウを房ごと絞った（ホールバンチプレス）タイプのキュヴェをブレンドしています。
■シャトー・メルシャン 日本の新酒 山梨県産マスカット・ベーリーA 2021 2,000円（税込）
熟したイチゴやラズベリー、樽育成に由来するヴァニラやカフェの香りも複雑に調和し、心地よい酸味とタンニンを感じられるワインです。
甲府市産のマスカット・ベーリーAブドウを100％使用し、ステンレスタンクで発酵後、オーク樽育成及びステンレスタンク育成を行ったキュヴェをブレンドしました。オーク樽育成のキュヴェがMLF(※１)の進行によってまろやかな酸味を有する一方、ステンレスタンク育成のキュヴェはMC法(※２)によりフレッシュな木苺やクランベリーといった赤い果実やバナナの香りと溌溂とした酸味を有しています。この２つのキュヴェをブレンドすることで、しっかりとした赤ワインらしさがありながらも華やかな新酒に仕上がりました。
※1 MLF：乳酸菌の働きによって、爽やかさを有するリンゴ酸を、まろやかさを有する乳酸に変換すること
※2 MC法（マセラシオン・カルボニック法）：炭酸ガスを満たしたタンクに潰さずにブドウを入れ、ブドウ自身の力によって、酵母の発酵とは別の香りを引き出す方法
※記載価格はワインギャラリー販売価格（税込）です。
【お問い合わせ先】
シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー ビジターセンター
TEL: 0553-44-1011 （9:30～16:30）
営業日カレンダー：https://club.chateaumercian.com/_var/winery/katsunuma_calendar.pdf
ワインギャラリー（ワインショップ）営業時間 10:00～16:30
当ワイナリーは、「やまなしグリーン・ゾーン認証」施設として、感染対策を実施の上で営業しております。
皆様のお越しを、感染対策を万全に実施したうえで心よりお待ち申し上げております。