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2020/09/07

ヴェレゾン開始しました

シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー栽培担当の髙野です。まず山梨県の自社管理畑 について紹介します。

1つ目が、甲州市勝沼町にある“城の平(じょうのひら)ヴィンヤード”、城の平オルトゥスが造られている圃場です。標高550m~600m 、栽培している品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、甲州になります。

2つ目が、山梨市鴨居寺地区の“鴨居寺(かもいでら)ヴィンヤード”、こちらは鴨居寺シラーが造られる圃場です。標高340m、品種はシラーが主体になりますが、試験的にムールヴェードルとプティ・マンサンも栽培しています。

3つ目が、甲州市塩山上小田原地区の“天狗沢(てんぐさわ)ヴィンヤード”、こちらの圃場は2017年に植栽を開始しました。標高800~850m、品種は、シラー、テンプラニーリョ、アルバリーニョ、ピノ・グリ、ピノ・ノワール を栽培しています。標高が高いことから他の圃場より気温が涼しく感じられます。


長くなりましたが、本題です。
山梨県の自社管理畑のブドウが次々にヴェレゾンが始まっています。「ヴェレゾンとはなんだ??」と思った方!ヴェレゾンとは、フランス語でブドウの果実の色づき(着色)を意味します。

ヴェレゾン開始から完了まで約1ヶ月かけ、品種によって異なりますが、ブドウの色が緑から紫、濃い紫へと変わっていきます。現在は鴨居寺のシラーと城の平のメルローがヴェレゾン完了直前のため、とても綺麗な色合いになっています。城の平のカベルネ・ソーヴィニヨンは晩熟品種のためヴェレゾン開始時期も収穫時期も他の品種に比べ遅く、9月初旬からヴェレゾンが始まります。

急かしはしません☆ゆっく~りゆっくり美味しく最高のブドウに育ってくれることを祈ります。


話は変わりますが、鴨居寺ヴィンヤードではブドウが着色し始めてから日中に恐れもなくブドウを食べにくる来客がいます・・・

・・・ムクドリです。

ブドウが着色をしてくると美味しくなったのが分かっているかのように、ブドウを狙ってきます。
鴨居寺ヴィンヤードは毎年ムクドリが多くみられ、対策をしなければブドウが沢山食べられてしまいます。そのため、今年も防鳥ネットを設置しました。ネットを設置してもムクドリが隙間から忍び込み、あま~くなったブドウを狙ってきます。少しくらいならご愛嬌!!(笑)ムクドリも美味しそうにブドウを食べていました。


鴨居寺のシラーの収穫まであと約1か月!2020年ヴィンテージのワインが皆さまに届くのは数年後になりますが、今年も最高のブドウが収穫できるよう手を抜かず頑張りますので、ワインが発売されるまで楽しみに待っていてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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