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2018/01/24

「シャトー・メルシャン 日本のあわ メトード・トラディショネル」のルミュアージュを始めました

ワイン・メーカーの牧野です。

2017年12月23日に、シャンパーニュと同じ製法(Méthode Traditionnelle)で瓶内二次発酵を行った2014年ヴィンテージのボトルから、瓶の中に沈殿した酵母を取り除くべく、ルミュアージュ作業を(*1)始めました。

最近では日中でも5度程度と寒い醸造場ですが、ジャイロパレット(*2)のケースに瓶に納める作業が終わるころには汗ばむほどでした。
一昨年ジャイロパレットを導入したことで、伝統的なピュピトル(*3)に比べて効率的にルミュアージュができるようになりました。

(*1)ルミュアージュ(Remuage)とは、動瓶と呼ばれる作業で瓶口にオリを集める作業のこと。
(*2)人手を要するルミュアージュを自動化できる専用の回転式収納ケース。
(*3)ボトルを差し込む穴の開いたルミュアージュ用の木製のオリ下げ台。

スパークリング・ワインはどの季節に飲んでもおいしいですが、寒い中で作業をしながら思いを馳せていたことは、なかでも夏の夕暮れや1年後のクリスマスなどに心許す方々とグラスを傾けたいということでした。
スパークリング・ワインが完成するまでには、このルミュアージュ作業からはじまり、瓶口に集めたオリを凍らせてから取り除く作業(デゴルジュマン)があり、製品になるまでまだまだ時間はかかりますが、華やかなひとときを演出してくれるワインになってくれることと思います。

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