Report & News
2020/10/20

勝沼ワイナリーで醸造した「日本の新酒」、出来上がりました!

シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーの「日本の新酒」2020年が出来上がりました!!!
「日本の新酒」は、勝沼ワイナリーフェスティバル(勝フェス)を堪能するためにご案内している“おうちで勝フェスキット”に1本含まれます。甲州ワイン・赤ワイン・ロゼワインのなかから、1本を選んでいただきお届けします。なかでも、ロゼワインは、勝フェス限定商品です。超おすすめです!!

11月7日(土)、8日(日)の勝沼ワイナリーフェスティバルで、ワイナリースタッフは、みなさまと同じTシャツを着て、同じワインで乾杯したい!!
新しいスタイルのフェスティバルを皆様と創り上げたい!!そんな想いで、ワイン造り、フェスの準備に心を込めて取り組んでいます。
フェスの当日までにお届けできる締め切りは、10月28日(水)です。

「3本から、どれを選んだらよいかわからないよ~」という方にも、もう選んだよという方でも「あれ、別の一本を友人とシェアしようかな」と思ってしまうような、できたてほやほやの3種類の新酒をそれぞれご紹介するレポートが、ワインメーカーの高瀬から届きました。
是非、特設サイトよりご注文ください。

もう一度いいます。フェス当日までに、ワインのお届けが確約できる締め切りは、10月25日(日)です。
では、ワインメーカーからのレポートをどうぞ!!!

(レポートの最後にご紹介する、「日本の新酒 新鶴シャルドネ」につきましては、勝フェスキットでお選びいただけません。福島県でお求めください。
また、このレポートには記載されておりませんが、10/24(土)・25(日)は長野県上田市の椀子ワイナリーで「椀子マルシェ」を開催し、椀子ワイナリーの新酒、「日本の新酒 椀子シャルドネ」も発売開始いたします!よろしければぜひ、椀子ワイナリーにもお立ち寄りください。)

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シャトー・メルシャンのワインメーカーの高瀬です。2020年は勝沼ワイナリーの仕込み統括を務めさせて頂きました。

2020年ヴィンテージは、例年に比べて全体的に収穫時期が前倒しとなり、9月に集中しました。そのため、とても忙しかった9月が過ぎ、10月中旬でブドウの入荷もほぼ終了。現在は、日本の新酒のブレンド、濾過、充填作業を行っています。

今回は、勝沼ワイナリーで仕込んだ2020年ヴィンテージの新酒の紹介をさせて頂きます。


城の平ヴィンヤードから撮影した甲府盆地

  
  
  

■2020年のヴィンテージ情報 ー山梨県

暖かい冬の影響で、開花は昨年に比べ、4日~5日ほど早かった。梅雨は長く、期間中には絶え間ない降雨と日照不足が続き、ブドウの生育は緩やかに推移した。梅雨明け以降は好天に恵まれたため、生育の遅れを取り戻し、ブドウの色づきは昨年より4日ほど早く開始した。9月以降も降雨が少なく、好天に恵まれたため、糖酸バランスの良いブドウが収穫できた。

  
  
  

■シャトー・メルシャン 日本の新酒 山梨県産甲州 2020

9月中旬に山梨県甲府市で収穫された甲州をやさしく搾汁し、ステンレスタンクで発酵させました。ワインに落ち着きを与えるため、ブレンドのおよそ10日前に約35%のワインを古樽に移し、育成しました。また、今年は特別に玉諸甲州きいろ香用の原酒、岩出甲州きいろ香用の原酒を一部ブレンドし、果実感と複雑さを加えた特別な甲州の新酒となっています。

色合いは緑みを帯びたライトイエロー。香りはスダチやカボス、グレープフルーツといったフレッシュな柑橘様の香りのほか、白桃やバナナの香りが感じられ、味わいは心地よい酸とミネラル感がお楽しみ頂ける、自信作となっています。

お刺身やてんぷら、ボンズで頂く鍋物など、これから迎える寒い季節の食卓にぴったりのワインとなっておりますので、是非ご賞味ください。


山梨県甲府市の甲州ブドウ畑

  
  
  

■シャトー・メルシャン 日本の新酒 山梨県産マスカット・ベーリーA 2020

9月中旬に山梨県南巨摩郡増穂地区と山梨県甲府市で収穫されたマスカット・ベーリーAをそれぞれ木桶にて発酵させました。出来上がったワインは樽に移され、乳酸菌によるマロラクティック発酵を行いました。これにより、ワインの酸味が柔らかくなるとともに、香味の複雑さが増します。ブレンドまでの約3週間、樽の中で静かに育成を行い、仕上げました。2018年以降、マスカット・ベーリーA新酒の育成に使用する樽には、500L容の大型の新樽を1樽使うようにしています。これにより、果実由来の香りを主役にしながら、樽由来のヴァニラ、スパイス香を程よく加え、ワインがエレガントに仕上げることが出来ます。

色合いは、紫がかったルビー。香りは熟したイチゴ、ラズベリーといった赤い果実、スミレの花やスパイス、オーク樽由来のヴァニラ、チョコレート様の香りが複雑に調和し、味わいは程よい酸と柔らかいタンニンが感じられるエレガントなマスカット・ベーリーAに仕上がりました。

鴨や地鶏の照り焼き、焼き鳥のレバーやつくねといった、やや甘めのソースで仕上げた肉料理をはじめ、肉じゃがなどの煮込み料理にも合うと思います。是非試してみてください。


500L容の新樽からワインをブレンドしている様子

  
  
  

■シャトー・メルシャン 日本の新酒 山梨県産マスカット・ベーリーA ロゼ 2020

このロゼワインは、11月7日、8日に開催されるシャトー・メルシャン 勝沼フェスティバル限定販売の新酒です。

9月下旬に山梨県韮崎市穂坂地区で収穫されたマスカット・ベーリーAをステンレスタンクに投入後、ブドウの重さで自然と流れ出てくる果汁を用いて醸造しました(セニエ法)。ブレンドの約1週間前に赤ワインを育成していた古樽に約75%のワインを移し、育成しました。これにより、ワインにスパイシーなニュアンスを与えました。

色合いは、桃の花のような鮮やかなピンク。新鮮なイチゴやサクランボなどの赤い果実、赤い花やスパイスを想起させる香りが感じられ、味わいは心地よい酸と豊かな果実感がバランスよく調和したロゼワインに仕上がりました。2020年の穂坂地区のマスカット・ベーリーAは色合いが濃く、よく熟した状態で収穫出来ました。そのブドウで出来た、果実感たっぷりのロゼワインです。

サーモンのマリネなどのサラダ、エビチリなど甘酸っぱいソースを使った中華料理、餃子など、さまざまなジャンルの料理に合わせて頂けます。

勝沼フェスティバル限定販売であり、甲州やマスカット・ベーリーAと比べて生産本数も少ない製品となりますので、入手はお早めに。
 


山梨県穂坂地区のマスカット・ベーリーA畑の様子


発酵終了直後のロゼの様子

  
  
  
  

■シャトー・メルシャン 日本の新酒 新鶴シャルドネ 2020

9月中旬から下旬に収穫された福島県新鶴地区で収穫されたシャルドネを優しく搾汁し、オーク樽とステンレスタンクにて発酵し、それぞれ育成しました。2020年のブレンドは、出来上がったワインの品質を見ながら、オーク樽発酵・育成したものが75%、ステンレスタンク発酵・育成したものが25%としました。

色合いは、ライトイエロー。香りは、グレープフルーツな夏ミカンといった爽やかな柑橘、パイナップル、バナナなどの黄色い果実、白桃のほか、ほのかにオーク樽由来のヴァニラの香りが感じられ、味わいは心地よい酸に豊かな果実感、ミネラル感があふれる仕上がりになっています。2020年の気候を反映し、新鶴地区産のよく熟したシャルドネらしさをうまく表現できたと思っています。

シーザーサラダやチーズをトッピングしたサラダ、白身魚のムニエル、生クリームベースのソースを使った肉料理などと、良く合います。

福島県にお住まいの方は、是非買い求めください。


新鶴シャルドネの畑の様子

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