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2020/10/14

甲州ミッドナイトハーベストはじめました!

シャトーメルシャン 勝沼ワイナリーの武井です。

勝沼ワイナリーでは仕込み真っただ中で、毎日様々なブドウが入荷されます。
今回は、2020年ヴィンテージより開始した甲州のミッドナイトハーベストについてご紹介いたします。

 一般的には、夜間収穫(ナイトハーベスト)は、収穫したブドウの温度が高くなりすぎて品質が低下することを防ぐため、ブドウを冷たい状態で収穫することが知られています。

 シャトー・メルシャンの香りの前駆体に注目した研究結果により、ブドウ中の香りの前駆体の含有量は、深夜から早朝にかけて増加し、日中減少する傾向が認められました。実験的に、早朝に収穫したブドウから造ったワインの方が、日中に収穫したブドウから造ったワインと比較してより多くの香り成分(3MH)を含んでいることが分かりました。これらの結果により、香り成分3MHの前駆体を一例として「夜間収穫」という収穫方法の科学的有意性について世界で初めて明らかとすることができました。

   

 これまでは、北信シャルドネや椀子ソーヴィニヨン・ブランのミッドナイトハーベストを行い、香りに特徴のある特別なワインを造ってきています。
シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーでは、日本を代表する甲州ワインの品質をさらに高めるため、2020年から甲州でもミッドナイトハーベストに挑戦しました。どんな特徴を見せてくれるか楽しみです。
今後のさらなる「甲州きいろ香」の品質向上にご期待ください。


甲州きいろ香誕生の物語のリンクです。甲州の魅力をさらに知りたい方は是非、ご覧ください。
https://chateaumercian.com/stories/special/koshu_kiiroka2014/

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