チーフ・ブランドマネージャーの神藤亜矢です。 9月4日(火)に、シャトー・メルシャン チーフ・ワインメーカー安蔵光弘の著作、「ボルドーでワインを造ってわかったこと ~日本ワインの戦略のために~」がイカロス出版より発売されました。
2001年からボルドーのシャトー・レイソンに派遣された安蔵は、当時メルシャンの顧問であった浅井昭吾から「ボルドーの生活にどっぷり浸かって、何でも吸収しようという姿勢で臨んでください」と送り出されました。
その言葉を胸に、ボルドーのシャトー・レイソンで4年2ヵ月にわたって栽培・醸造の経験を重ね、また、ボルドー大学に在籍して学びました。その間、浅井顧問へのレポートという形で送られた記録が、「ウスケボーイズ」の映画が公開される本年、著書になって甦りました。
栽培、醸造のみならず、ボルドーでの生活や、テイスティングの技術まで、技術者ならではのワインに対するまっすぐな姿勢・視線がちりばめられており、ワインを仕事にされている方も、ワイン好きの方にも、ぜひ読んでいただきたい本です。
「日本ワインの戦略のために」という副題がついている通り、日本での醸造・栽培の視点もふんだんにもりこまれ、ワイン産業として歴史のあるボルドーの戦略の中で日本ワインに応用できる部分は何か?という視点がある点も、魅力の一つだと思います。
ブランド・コンサルタントである大橋健一MW(※)もセミナーで出版の告知をしてくださいました。「ワイン好きの方に是非読んでいただきたい本。醸造に関する本は海外には多くありますが、日本でここまで充実、かつ読みやすくまとめられた本はありません。安蔵さんのお人柄も伝わってくる素敵な本ですよ!」とのコメントをいただきました。
※MW:Master of Wine(マスターオブワイン)
10月20日(土)から「ウスケボーイズ」http://usukeboys.jp/ の映画が全国で公開されます。浅井昭吾(麻井宇介)から直接指導を受けた最後の世代として、安蔵はこれからの日本ワインを背負って立つべく、ボルドーでのワイン造りの経験をいかし、様々な取り組みをしています。ぜひ映画とともに、この本も楽しんでいただけたら幸いです。
「ボルドーでワインを造ってわかったこと (日本ワインの戦略のために)」
出版社: イカロス出版 価格2,600円(+消費税)
※本書は2007年に醸造産業新聞社から発行された『等身大のボルドーワイン』を改訂、増補し、イカロス出版社から再出版したものです。