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2021/11/01

<未来との共生> 地域の子どもたちへの取組として、環境授業を行いました

2021年9月3日に、椀子ヴィンヤードからすぐ近くの塩川小学校の4年生を対象に、椀子ワイナリー周辺の自然についての環境教室を行いました。

これは、2019年12月5日にキリングループと上田市で締結した、「ワイン産業振興を軸にした地域活性化に関する包括連携協定」の取組みの1つとして行っています。

2回目となる今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインでの授業となりました。環境教室の先生を務めたのは、シャトー・メルシャンのヴィンヤードで生態系調査に携わる、国立研究開発法人農研機構上級研究員(博士)の楠本良延先生。

今回の環境教室のテーマは、椀子ヴィンヤードの生物多様性について。

垣根栽培のヴィンヤードが貴重な草原環境になっていることや、植物回復の活動の結果、定着している植物の種類が増えてきていることを学んでもらいました。

オンラインという環境下でも、生徒さんたちは興味深そうに参加してくれました。また、楠本先生の授業のあとには、キリンビバレッジによる熱中症セミナーを実施しました。

授業の後は、校庭にある花壇に、クララという植物の植え付けを行いました。草原の減少により日本中で個体数を減らし、地域によっては希少種にも指定されているクララは、実は絶滅危惧種のチョウチョであるオオルリシジミの幼虫の唯一の食草。

この苗たちは1年間ここで育てられた後、椀子ワイナリー周辺のヴィンヤードへの移動が予定されています。いつかオオルリシジミの姿を見られる日を夢見ながら、植え付けを行ってもらいました。

最後のまとめの時間には、生徒さんたちは、「自然について知らないことを学べて面白かった」「クララという植物について学んだので、植え付けも楽しかった」など様々な感想を積極的に話してくれました。

「日本を世界の銘醸地に」
日本ワインが日本と世界中の人に愛されるよう、日本でしか造りえない最高のワインづくりを追求する中で、シャトー・メルシャンが大切にしているものの一つがヴィンヤードの自然環境。
その多様性を地域の子どもたちにも知ってもらうことで、貴重な自然環境を未来へとつないでいこうとしています。

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